とりあえず3年なんていう言葉を聞くから
「3年はがんばらないと」
「会社を辞めたいけどまだ3年経ってないからダメだ・・・」
と思っている方は多いと思います。
わたしも会社の上司や先輩、親に「とりあえず3年がんばれ」とよく言われましたが、結局新卒入社して2年ちょっとで退職しました。
しかし、今考えてもとりあえず3年なんて大人が都合よく言ってる嘘だとよく分かります。
なぜなら実際にわたしが第二新卒で、おまけにブランク半年あっても内定獲得できたからです!
詳しくは「第二新卒は不利?3年以内退職&ブランク半年でも内定獲得できました」に書いてるので気になる方はあわせて見てくださいね。
第二新卒で転職活動をした経験をふまえて考えてみると、「とりあえず3年は嘘」とは思いつつもやっぱりさっさと辞めてもいい人と続けた方がいい人がいると思います。
本記事では、とりあえず3年が嘘な理由、辞めていい人と辞めない方がいい人の特徴をまとめました!
もくじ
「とりあえず3年」の意味
なぜ、3年?
そもそもなんで「3年」なのかよくわかりませんよね。
1年や5年じゃダメなの?って話です。
- 1年:社会人生活に慣れる期間
- 3年:その会社に染まる期間
- 5年:中堅に移行する期間
わたしが考えるに、入社して1年は社会人になったことで生活がガラッと変わり、仕事というよりも社会人の生活に慣れる期間。
逆に5年だと、仕事にも慣れて中堅に移行していくタイミング。
求められる仕事のレベルや内容が変わるので、働くということよりもまた一歩先の悩みが出てきます。
ということから、中間の「3年」はその会社の考えに染まる期間だと考えます。
会社色に染まると辞めようと思わなくなる
私が1年目のとき、
「なんでこんな無駄なことやるの」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの」
と思うことが多々ありました。
ところが2年ほど経過したときに、今までだったら疑問に思っていたり違和感を感じていたことに突っかからなくなってる瞬間があることに気づいたのです。
そのとき、思いました。
「あ、私こんなに嫌だと思ってたことに慣れ始めてるわ。諦めることが増えてる」
だいたいが多少の違和感や疑問を持ちつつも3年過ごせると、もうその会社のルールや価値観が当たり前になってしまうんですね。
「慣れる」というのは、嫌なことや納得できないことを消化していって、やっとその会社の考えや社風に合わせられるようになる状態のことです。
働いていると「会社に慣れるってかなりのエネルギーを要するんだ」ということを身をもって体感しますよね。
つまり、多少会社で嫌なことが出てきても
と考え、今の会社のままでいいかと思えてしまうのです。
とくに新卒入社だと他の会社のことって分かりませんし、日本はまだまだ新卒主義ですから、転職に対する不安はとてつもなく大きいものだと思います。
まあ、こうするのが会社の思惑なのですが。笑
会社が「とりあえず3年働け!」と言うワケ
会社からすれば、採用するだけでとてもお金がかかっているので、かんたんに辞められては困ります。
厚生労働省のデータで、3年を過ぎると離職率はゆるやかに下がっていく傾向があります。
会社としてはとりあえず3年やってもらえれば、人材を確保できるというわけです。(平成28年雇用動向調査結果の概況)
だから退職されないように、とくに今後を背負っていく若手には「とりあえず3年がんばろう」と言います。
3年経って退職金が出始めるのもそれが理由です。
「とりあえず3年やれば退職金がもらえる・・・2年で辞めたらもったいない・・・」というモチベーション作りを狙っているのです。
昔は、3年経たずして転職面接に来た人は「こいつは嫌なことがあるとすぐ辞める人間。うちでもすぐ辞めるかもしれない」なんて思われていたため、3年働かないとダメ!と言われてたんだと思います。
でも今は逆に、行動力がある人だとかいろんな経験してるからいいとか、プラスに考えるところが増えましたよね。
人手不足で若手をどこも欲している状況というのもあると思います。
「とりあえず3年働け!」と言う人ほど辞めたことがない
わたしの経験上ですが「とりあえず3年働け」と言う人ほど、3年以内に辞めたことがない人が多いように思います。
以前わたしが働いていた会社は新卒入社して定年まで働く人が大半でした。
そんな人たちに「3年以内に辞めない方がいい」とか言われましたが、気にする必要はありません。
だって会社を辞めるとどうなるか、転職がどういうものか知らない人たちですから。
3年以内の退職を経験して「辞めない方がいい」と言ってる人がまわりにいるのなら、ぜひその人からいろいろ話を聞くことをおすすめします。
関連記事 会社を辞めたい時に相談すべき相手は親でも親友でもなく「退職経験者」
とりあえず3年は嘘!今すぐ辞めていい人
ブラック企業に当たった人
ブラック企業に当たってしまった人は病気になる前にさっさと辞めましょう。
貯金がないとか先生き不安だとかあるかもしれませんが、病気になったら終わりです。
会社が今後の人生の責任をとってくれることはありません。
とくに働くやりがいよりも、
- つらい
- 眠れない
- 悲しくないのに涙が出る
このような気持ちが強いなら悩む必要はありません。
もうからだが限界だとSOSを出しています。
それに、今後は次のような会社はまちがいなく淘汰されていきます。
- 時間外45時間が毎月続く
- 有給を取らせてもらえない
- 上司がメッタメタに怒ってくる
自分が壊れる前に、会社がつぶれる前に、今すぐ転職活動を始めましょう。
第二新卒で転職するのは不安もあると思います。
しかし転職エージェントを利用すれば無料であなたをしっかりサポートしてくれます。
実際にわたしが使ってよかった&内定をもらえたものを「第二新卒おすすめ転職サイト3選!内定獲得&役立ったものを紹介【20代向け】」にまとめているので参考にしてみてください。
後悔する前に今すぐ動き出しましょう。

会社の将来がないと思える人
- その会社で3年働いた先になにか得るものはありますか?
- 今やっている仕事は他社でも通用しますか?
自分の「将来こうなりたい!」と思える姿に使えるスキルが得られないなら、その会社に居続けることはおすすめしません。
とくに、チャレンジできない環境ならやめるべきです。
自身が成長できない会社にいても何もメリットがありませんから。
若い時の3年ってすごく大切で、がむしゃらにがんばれる時期だと思うのです。
仕事の楽しさが分かってくるタイミングを、将来がない会社に貢献する必要はありません。
我慢してとりあえず3年勤めたことによって、仕事=楽しくないと思うなんてこれほどもったいないことはないです。

他にやりたいことができた人
- 留学に行きたい
- フリーランスに挑戦したい
- もう一度学校で学びなおしたい
- やりたい仕事があるから転職したい
いろいろあるかと思いますが「辞めた先のこと」を考えて具体的に行動している人は、さっさと辞めて新しい道に行くべきです。
やりたいことを始めるのは早ければ早いほど良いですから。
他業種・他職種にキャリアチェンジしたいなら、今すぐにでも動き出しましょう。
「若さ」は武器です!

とりあえず3年は我慢して続けた方がいい人
漠然と今の環境が嫌だと思っている人
- 貯金もとくにしていないけど今の職場が嫌
- 辞めてやりたいこともないけど仕事が合わない気がする
こんな人が次の転職先も決めずに辞めてしまうのは非常に危険です。
会社を辞める時に一番重要なことは「辞めたあとどうするか?」ですよね。
辞めても税金は払わなくちゃいけないし、健康保険料や年金もあります。
現実的にお金のことはよく考えなければいけません。
私もずーーっと辞めたいと考えていましたが、辞めたあとのことを具体的に決めるまでは会社にいました。
貯金も150万円以上しましたよ。
もし「辞めたいけどやりたいこともない」という人は、とりあえず転職サイトに登録することから始めてみましょう。
- 自分がどのレベルの会社に受け入れてもらえるのか
- 自分のやりたい(やってもいい)ことはなんなのか
- 自分の今の会社がいかに福利厚生等しっかりしている会社なのか
自分の会社以外の求人を見ないと気づけないことってたくさんあります。
もちろん比較してみて、今の会社に残ることにするかもしれません。
でもそれって実際に比べてみたから判断できることですよね。
他の世界は実際に見てみないとなにもわかりませんし、始まりません。
ぼーっと働いて市場価値がないまま年数を重ねる前に動いてみましょう!
関連記事 今すぐ転職するつもりがなくても転職サイトには登録しておくべき4つの理由
辞めずに改善できることもある
辞めたい理由って人それぞれだと思うんです。
- 今の上司が嫌い
- 営業が向いてなかった
- やりたいことができない
理由がいろいろ出てくる中で、会社にいても改善できることってあります。
たとえば上司がきらいなら、自分が異動すればいい上司に変わるかもしれません。
それなら、転職前に異動希望を出したっていいですよね。
営業が向いてなくて管理系にいきたいと思ってるなら、一度人事に相談してみるのも手です。
変えてもらうことができるかもしれません。
関連記事 手柄を横取りする上司の心理とは?理不尽さにムカつく時の対処法
とりあえず3年は嘘!自分の気持ちと向き合おう
「とりあえず3年」と上司に言われても自分がそう思わないならまちがっていることだし、3年やった方がいいと思えばそれが正解です。
“退職”って自分の人生が大きく変化する瞬間です。
後悔しないように、しっかり自分の気持ちと向き合ってくださいね。
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